雪を楽しむ来場者=8日午前10時ごろ、ノルン水上スキー場

 新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が急増する中の3連休初日となった8日、スキー場など群馬県内の観光地は一定のにぎわいを見せた。ただ、一部に宿泊予約のキャンセルなどの動きが出始めており、関係者は祈るように新型コロナの推移を見守っている。

 みなかみ町のノルン水上スキー場では同日、県内外から訪れた家族連れ、カップルがスキーやスノーボードを楽しんでいた。妻と子ども3人と来場した新井康太さん(34)=埼玉県春日部市=は「今シーズンの初滑り。去年より雪質がいい。板を履くと人との間隔が生まれるので、他のレジャーと比べて安心感がある」と話した。感染者数については「増加のスピードには驚くが、手洗いなどで自衛していくしかない」と冷静に受け止めていた。

 沼田市のたんばらスキーパークは2メートル超の積雪。連休中はスキー教室などのキャンセルは目立っていないという。担当者は「基本的には屋外なので、屋内のマスク着用や消毒使用などの呼び掛けを徹底することで安心できる環境を提供したい」と話す。一方で「感染者が増え続ければ連休明けの人出が心配。陽性者数には注視したい」とした。

 一方、安中市の磯部温泉では昨年末ごろから宿泊予約のキャンセルが出始め、今月中旬から3月ごろまでの団体客に利用を控える動きが出ているという。磯部観光温泉旅館協同組合の桜井太作組合長は「キャンセルはオミクロン株の話題が出始めてからの動き。(感染が拡大した場合でも)どうにか経済が回る方向を考えてほしい」と切望した。

 渋川伊香保温泉観光協会の伊藤信明事務局長は県の観光支援事業「愛郷ぐんまプロジェクト」が1月末までの予定であることを踏まえ、「感染者がこれ以上、増えないでほしいと願う。なんとか踏みとどまって1月末まで乗り切れたらというのが正直な思い」と打ち明けた。