地域の見守り活動に励むチーム

 認知症になっても安心して暮らせる地域をつくろうと、群馬県玉村町は「認知症サポーター」が当事者や家族の希望に寄り添い、困り事などを解決する「チームオレンジ」の組織化に乗り出した。これまでに2チームが発足し、外出支援を兼ねたボランティア活動などを通じて交流を深めている。

 チームオレンジは行政などが企画する講座を受講した地域の認知症サポーターと、認知症の住民、その家族らでつくるチーム。同じチームの一員として交流を深めつつ、引きこもりがちな認知症の人の外出を支援したり、見守りや声掛け、話し相手などの役割を果たすことが期待されている。

 国が2019年策定の「認知症施策推進大綱」で整備を掲げ、2025年までに全市町村が取り組むことを目標としており、同町は認知症の住民に寄り添った地域づくりを推進しようと、積極的に立ち上げに取り組んできた。

 昨年8月末と9月、趣旨に賛同した認知症サポーターらを集めた説明会を開き、下新田など2地区にそれぞれチームが発足。認知症の住民と家族の希望に応えながら、社会参加の促進を兼ねて地域を歩いて回る安全確認の活動や、地域の高齢者宅の草むしり、電球交換などに一緒に取り組んでいる。チームに参加する認知症住民の家族は「本人が地域への貢献と交流を楽しんでいる様子で何よりうれしい」と歓迎している。

 町は今後もさらに多くのチームが編成されるように支援する考え。下新田地区のチーム代表を務める関端重敏さん(71)は「認知症の有無にかかわらず、地域で助け合うことが大切。チームの結成をきっかけに助け合いの輪が広がってほしい」と願っている。