サンダーズの試合中止を知らせる看板を掲げるスタッフ=太田市運動公園市民体育館

 バスケットボール男子Bリーグ(B1)の群馬クレインサンダーズは9日、太田市運動公園市民体育館で予定していた島根との第2戦を中止した。サンダーズの所属選手1人が8日の第1戦後に発熱を訴え、新型コロナウイルス感染症の疑いがある症状が発生した。8~10日に予定されていたBリーグ計17試合が中止となっており、本県チームにも影響が出たことで新型コロナ「第6波」の県内スポーツ界への影響拡大が懸念される。

 この所属選手は抗原検査で陰性だったが、PCR検査の結果判明が試合開始に間に合わないため、チームドクターと協議し、中止を判断。その後、陽性が判明した。チーム内の濃厚接触者はなしと保健所に判定されたという。

 リーグの規定で、新型コロナ感染の疑いや濃厚接触者の疑いがある選手は試合にエントリーできない。今後の試合日程や代替試合設定などは改めて発表する。

 サンダーズ戦の中止は、自チームや対戦相手に陽性者・濃厚接触者が判明した2部(B2)当時の昨年3月下旬から4月上旬(中止・延期計6試合)以来。

 突然の試合中止発表を関係者は驚きを持って受け止めた。会場周辺には午前中から飲食店ブースが設置されていたが、中止発表後にすべて撤収された。

 チームのスポンサーとして食事を提供するブースを会場に出店する群馬総合スタッフ(前橋市)はカレー、カツ丼、唐揚げを200食用意し、50食程度を売り上げた段階で中止を聞いた。営業本部長の石巻幸之介さん(49)は「阿久沢毅社長が中止の報告に来てくれたのでチームの誠意は感じた。地域活性化のために出店しているので中止は本当に残念。私たちもコロナ対策を万全にして、再び試合が開催できる日を待ちたい」と話した。

 対戦相手の島根を応援するため、東京から駆け付けた金本麻衣さん(38)は「子どもやいとこがバスケットボールをしていて、プロの試合が見られると楽しみにしていた。遠くから時間をかけて来たので残念」と声を落とした。