▼本県の基幹産業の一つである自動車製造業の中心地、太田市には自動車造りを間近に見られる場所がある。富士重工業群馬製作所の矢島工場ではスバル車の製造過程を見学できる

 ▼自動車工場見学施設、スバルビジターセンターの見学者数が今月、100万人に到達した。同社創立50周年記念事業で2003年7月に開設以来、年間約10万人もの見学者が訪れる

 ▼同工場はレガシィやフォレスターといった主力車種を1日約1600台生産する。約2800人が働き、おおむね1分間に1台のペースで完成車がラインオフされる

 ▼鉄板を打ち抜いたり曲げたりするプレス工程、多くのロボットによるボディー溶接組み立て、内外装部品を取り付ける工程など約3万点の部品が1台の自動車になるまでの流れを見ることができる。工場内の道路をひっきりなしに行き交う部品納入のトラック群も見ものだ

 ▼センター内には歴代のスバル車の展示コーナーもある。「てんとう虫」の愛称で親しまれたスバル360をはじめモーターショーに出品されたコンセプトカーや試作で終わったP―1すばる1500といった幻の自動車も並ぶ

 ▼見学者の9割は社会科見学の小学生だが、一般も10人以上なら申し込める。本県産業をけん引する原動力の現場を子どもたちだけに独占させておくのはもったいない。