▼「小中一貫教育学校」(仮称)なる新たな学校種の制度化を政府の教育再生実行会議が提言した。小学校から中学校に上がった際、いじめや不登校など学校への不適応が増える「中1ギャップ」を解消するのが狙いの一つという

 ▼文部科学省は来年の通常国会に学校教育法改正案を提出し、早ければ2016年度に同学校を創設する方針。現在は特例で実施している小中一貫校を教育委員会の判断で設置できるようになる

 ▼わが身を振り返れば、中学生になる春は新しい環境になじめるか不安だった。怖い先輩がいて、生意気な態度を取ると殴られる。そんなうわさも流れた。結果、何のことはなかったが、一貫校なら先生も上級生も顔なじみで心配が減るかもしれない

 ▼全国の硬式野球部の部員数(5月末現在)が過去最高の17万312人に、本県も右肩上がりで、前年比93人増の2922人だった。日本高野連加盟校数が減り続ける中、1校当たりの部員数の増加が顕著だ

 ▼要因は1年生部員の増加と3年生まで残る継続率の上昇。県内の高校野球通は「居心地がいいから。昔は先輩のいじめが厳しく、継続率が低かった」

 ▼日本高野連も「暴力絶滅に取り組んだ成果」と分析する。さながら球児の「高1ギャップ」緩和策が奏功した形だ。いじめのない和やかな環境が一番。一貫校の成果に期待したい。