▼購入したばかりの新車の運転席側ドアに残る白い筋。へこんだ部分もある。ドアをぶつけられた傷痕だ。高崎市箕郷町のスーパーで買い物を終えた妻が駐車場に戻ってきてすぐに気付いた

 ▼高崎署に届けると、「白い車はたくさんあるからね…」と署員。“犯人”は分からないままだ。3万円余りの修理代は不本意な出費となった

 ▼駐車中に車のドアをぶつけられたが、相手が分からず、泣き寝入りしている人は少なくないだろう。故意ではないとしても、謝罪も弁償もせず、その場を立ち去る行為が腹立たしい

 ▼妻は店の出入り口から遠く、隣に車がない場所を選んだが、被害に遭った。駐車中の対策となるとなかなか難しい。ただ、防犯カメラの近くに駐車すれば、逃げた“犯人”を割り出せる可能性がある

 ▼県内で街頭に設置された防犯カメラが増えている。自治体や商店街などが主体となり、5月末現在で656台に上る。5年前の約20倍だ。これ以外に県警が運用、管理している街頭防犯カメラも38台ある。刑法犯認知件数が2004年に過去最多の4万2643件を記録、深刻な治安悪化を受けて増えていった。近年は一般住宅でも目に付く

 ▼プライバシー侵害との指摘もあるが、犯罪抑止や犯人逮捕に効果的なのは確か。防犯カメラのない安全安心な社会は理想だが、現実は異なる。