▼真夏のような日差しが照りつけ、気温が35度を超える猛暑日になったかと思えば、局地的なゲリラ雨で土砂崩れといった災害への備えが必要になる。6月に入って、極端な天気に右往左往させられている

 ▼気象情報を確認しておくことは、自らの身を守る上で不可欠となっている。熱中症への予防を喚起する高温注意情報や豪雨被害を想定した土砂災害警戒情報は常にチェックしておかなければならない

 ▼「空振りを恐れてはいけない」と国が全国の地方自治体に呼び掛けていることがある。大雨による洪水や土砂崩れの危険性が高まった場合に発令する避難勧告・指示のタイミングで、「空振りを恐れず、早期に出すことが基本」と強調している

 ▼住民の安全を確保するため、結果的に災害が起きなくても、ためらわずに決断し、避難勧告を出さなくてはならない。昨年10月の伊豆大島の土石流災害では、東京都大島町が避難勧告を発令せず、大きな被害が出ている

 ▼県は地域の特性を踏まえた警戒避難の指針をまとめた。勧告を出すタイミングについて「過去の被災時雨量に達した場合」など具体例を示し、判断しやすくした

 ▼災害から逃れるには、個人個人の判断も重要だ。「このくらいなら大丈夫」という思い込みが危険。最悪の事態を念頭に、想定外をなくした危機管理が求められている。