▼外国人にも分かりやすくしようと、国土交通省はこれまで日本語に加えローマ字で書かれていた道路標識を英語表記に切り替えている。群馬県でも、草津町で取り組みが始まった

 ▼道路を管理する県と同町が夏休みまでに20カ所余りを変更する。例えば「草津温泉街」が「Kusatsuonsengai」から「Kusatsu Onsen Town」となる

 ▼英語表記は、ことし3月に観光庁が策定したガイドラインに沿っている。切り替えは昨年8月から都内で先行して進められており、「Kokkai」を「The National Diet」に改めるなど話題になった

 ▼日本を訪れる外国人旅行者は昨年、初めて1000万人を突破した。国は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに2000万人を目指している

 ▼外国人に日本の観光を楽しんでもらうには、受け入れ態勢の整備が欠かせない。英語表記への切り替えも観光立国実現に向けた取り組みの一環。五輪誘致のプレゼンテーションでは「おもてなし」の精神が強調された

 ▼「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録される見通しとなり、群馬県でも外国人旅行者の急増が見込まれる。道路標識の書き換えや多言語に対応できるガイドの充実などが求められるが、まず「おもてなしの心」を養うことから始めてはどうか。