昨年のマーキング結果を振り返る一場さん

 長距離を移動する渡りチョウで知られる「アサギマダラ」の羽に捕獲場所や日付を記すマーキングに励む。昨年は5741匹に書き込んだ。飛来数の多い年だったこともあり、これまでの年1200~1300匹から大幅に増えた。

 アサギマダラの移動状況調査に本格的に関わり7年目。中之条町の野反湖や中之条山の上庭園、東吾妻町の上郷農園に咲くフジバカマで昨年6月9日~10月17日に捕まえ、標識者個人を特定する「mit」を記した。

 メーリングリストでつながった仲間から12月12日までに、西日本を中心に184匹の再捕獲情報が寄せられた。最も遠方は同庭園から42日後に沖縄県伊良部島で再捕獲された1835キロ。「どんなルートで飛んでいったのか、考えるだけでロマンがある」

 マーキングをしていると、出くわした人から声を掛けられることも。昨年は同庭園で出会った吉岡町の小学生2人が興味を示し、試しにやってもらうと山口県と沖縄県で再捕獲され、喜ばれた。

 65歳で会社員を辞め、子どもの時から大好きな虫に関わる生活を送る。日本自然保護協会の自然観察指導員や県立ぐんま昆虫の森(桐生市)のボランティアを務める。「マーキングの仕方を子どもたちに教え、生き生きとした顔を見るとうれしくなる。今年もマーキングを続け、多くの人に魅力を伝えたい」

 

いちば・みつじ