▼自宅の台所を片付けていたら、収納棚の奥から賞味期限がとうに切れていた調味料や菓子類が出てきた。しまってあったのをすっかり忘れ、ごみになってしまった。こんな失敗をした人は少なくないだろう

 ▼1日からの消費税増税を前に、都内の百貨店が設けた食料品をまとめ買いできるコーナーが、押すな押すなのにぎわいだ。テレビでその様子を目にして、冒頭の件が頭をよぎった

 ▼2012年度に県内の家庭や事業所から排出されたごみの量は1人1日当たり1059グラムで、都道府県別でワースト3位だった(19日付本紙)。ここ数年ワースト2~3位が続いており、抜本的な対策が必要だ

 ▼前橋市はごみの削減を目的に、職員を対象に「宴会食べきり運動」を推進。適量の料理を注文して完食することで、食べ残しをなくす試みだ。将来的には県民運動へと発展させることも考えているという

 ▼食べ残しや、まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」が社会問題となっている。農林水産省によると、国内では年間約1700万トンの食品廃棄物が排出され、このうち食品ロスは年間約500~800万トンと推計されている

 ▼消費税増税に対応して、保存のきく食料品を中心にまとめ買いに走る人もいるだろう。「今のうちに」。そんな消費者心理も分かるが、本当に必要なのかちょっと冷静に。