▼春の甲子園が21日、開幕した。群馬県から出場している桐生第一の活躍が楽しみだ。あの夏の全国制覇から15年。それと前後して春夏12回出場の常連だから、6年ぶりとはいえ、甲子園では一目置かれる存在だろう

 ▼昨夏、前橋育英が続いた効果もあり、「高校野球の強い県」という印象が全国に浸透しているはず。新2年生中心の若いチームらしいが、気後れすることなく、堂々と戦ってほしい

 ▼いろんなスポーツがある中で、高校野球の注目度は高い。その人気が大きな後押しとなり、選手個々の技術が高まり、試合も白熱する。社会人やプロ野球、大リーグへの人材も育つ

 ▼そんな野球の世界も少子化の波か、少年野球のチームが減っている。県野球連盟によると、この10年余りで2割減の273チームに縮小。サッカーなど子どもの興味が多様化しており、競技人口の維持拡大が連盟の課題だ

 ▼きょう22日、前橋・上毛新聞敷島球場で少年野球の県大会が始まり、県内も本格的な野球シーズンに入る。「野球は筋書きのないドラマ」と言われるように、流れがあるかと思えば、一つの失策、一つの四死球で展開ががらりと変わる

 ▼中でも選手の技術、精神面とも発展段階の高校野球はドラマとしての見どころが満載だ。桐生第一の試合に郷土愛を燃やしつつ、しばし甲子園の魅力に浸ってみよう。