▼議会に占める女性議員の割合は約8%で、127位―。世界の国会議員らが参加する列国議会同盟(本部ジュネーブ)が4日公表したことし1月1日現在の調査結果は、日本が先進国の中で最低水準にあることを浮き彫りにした

 ▼日本の女性議員の割合は昨年2月1日現在と比べてほぼ横ばい。アフリカや中南米諸国などを中心に女性議員が増加、世界の平均が約22%と過去最高になったのとは対照的に、昨年2月1日現在の122位から順位を落とす結果となった

 ▼この結果を見る限り、安倍政権が目指す「女性が輝く社会」の実現は前途多難と言わざるを得ない。2020年にはあらゆる分野で指導的地位の3割以上が女性となる社会を目指しているからだ

 ▼首相は外国での演説で日本の企業文化をピンストライプ、ボタンダウンになぞらえたことがある。男性が着用する衣服を持ち出すことで男性中心の企業文化の変革を求めたものだが、その兆しが大手企業に見えつつある

 ▼経済産業省と東京証券取引所が女性の人材活用を積極的に支援するために昨年度から選定している「なでしこ銘柄」。1部上場企業26社の選定は、第1回の17社に比べて女性登用の広がりを映す

 ▼とはいえ、「女性が輝く社会」への道程はいまだ遠いのが現実。仕事と子育てが両立できる環境づくりなど課題は多い。