上州農産で納豆作りを体験する旅行客

 農林水産省が公募して選考、表彰する訪日外国人客向けツアー「食かけるプライズ2021」で、前橋観光コンベンション協会が提案したしょうゆ蔵や納豆工場を訪れる企画が「食かける賞」を受賞した。群馬県で生産が盛んな大豆の発酵を巡る旅が、世界へ発信されることになった。

 食かけるプライズは、インバウンド(訪日外国人客)に歴史や自然などと掛け合わせた多様な食文化を提供し、帰国後も取り寄せて愛好してもらう事業。全国から175件の応募があり、大賞1件、食かける賞10件、その他の賞4件を選出し、本県からの受賞は同協会の企画だけだった。事業が始まった2019年以降、本県初の受賞となった。

 企画名は「食×ローカル線×発酵 上毛電気鉄道沿線旅」。岡直三郎商店(東京都、岡資治(としはる)社長)のみどり市内のしょうゆ蔵を見学する。しょうゆの専門店「職人醤油(しょうゆ)」を前橋市内に開く高橋万太郎さんの講義を聞き、上州農産(前橋市粕川町、松村省児社長)で納豆作りを体験する日帰りの旅程。

 19年夏から5回ほど開催したが、新型コロナウイルスの影響で中断しており、収束後の再開を見据えて応募した。

 受賞の特典として、PR動画の作成、海外向けホームページとパンフレットへの掲載、商品の輸出支援が行われる。

 同協会の藤田朱美さんは「将来、インバウンドの資源になる可能性を感じている。地域で磨き上げて、受け入れ態勢を充実させたい」と話している。