飼い主のいない犬猫の保護や殺処分数削減に向け、一般財団法人犬猫生活福祉財団(東京都、佐藤淳理事長)は14日、群馬県前橋市と連携し、市内初となる犬猫保護シェルター「犬猫タウン前橋」を26日に同市富士見町に設置すると発表した。殺処分が予定される犬猫を獣医師やトレーナーなどの下で保護し、新たな飼い主へ引き渡せるようにする。

 同シェルターでは、犬猫計約40匹を収容可能。獣医師やトレーナーによる治療、しつけを行い、新しい受け入れ先を探す。不妊去勢手術の設備が付いた車両を使い、地域で野良猫の増加を抑える活動も行う。

 市保健所では昨年度、犬猫合わせて574匹を収容し、このうち約半分の295匹を殺処分した。同シェルターの開設により、これまでは「攻撃性がある」など譲渡に向かないといった理由で殺処分されていた犬猫も、時間をかけて環境になじませることができるため、市は譲渡数が増え、処分数が減ることを期待する。

 加えて、市保健所の限られたスペースでケージ内に収容していた犬猫を専用の広い部屋で管理できるようになり、保護環境の大幅な改善が見込まれるという。

 佐藤理事長は「動物福祉の向上は地域全体の問題」とし、保護活動を進める上で「地域との協働」を掲げている。同市内の中央動物看護専門学校と提携し、実学の場として活用してもらうほか、学生ボランティアも募集する。犬猫を一時預かるボランティアを市内外から募って育成することで、地域全体で犬猫の保護に取り組んでいく。

 同財団は、佐藤理事長が代表を務めるペットフード販売会社「犬猫生活」の利益の20%を寄付する形で運営。衣料品通販大手、ZOZO創業者の前沢友作さんが運営する前沢ファンドの出資先として選ばれている。26日には同シェルターの開所式と一般公開を予定している。