新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、群馬県は14日、昨年9月以降に2回目を接種した64歳以下の人について、2回目を打った後の間隔を6カ月に短縮する方針を発表した。感染力が強いとされる新変異株「オミクロン株」の急拡大が続き、県営ワクチン接種センターを中心に早急に希望者への接種を進める必要があると判断した。65歳以上の一般高齢者については既に、2回目を打ってから6カ月との方針が政府により示されている。

 64歳以下の接種間隔について、政府は13日、3月以降は8カ月から1カ月早め7カ月とする方針を示した。同時に、先行している医療従事者や高齢者への接種の進捗(しんちょく)状況、ワクチンの確保量によっては、さらに短縮して6カ月にできるとした。

 政府方針を受け、県は64歳以下の人でも、接種間隔を6カ月に前倒しする方針を決めた。県によると、昨年7、8月に2回目を接種した人は、いずれも間隔を7カ月に据え置き、3月に3回目接種が始まる。2回目が昨年9月以降の人から1カ月前倒しする。昨年9月に2回目を打った人は3回目の開始が3月となる。64歳以下の6割が6カ月に短縮されることになる。

 一方、高齢者施設の利用者を除く高齢者に関しても、政府は接種間隔を7カ月から6カ月へ前倒しすると表明している。短縮の対象は昨年9月以降に2回目を打った人になる。

 接種の前倒しに当たり、県は15、16両日に順次開設する二つの県営ワクチン接種センターを活用する。前倒した場合でもワクチンを確保できると見込んでいる。市町村にも接種体制の拡充や、県営センターの活用の呼び掛けを要請した。

 2回接種済みの人が感染するブレークスルー感染は、14日発表の新規陽性者の6割を超えている。こうした状況に山本一太知事は14日の臨時会見で「最も重要視される感染防止策が、追加接種であることは論を待たない」と述べた。

 前倒しの方針について、山本知事は市町村から前向きな反応を得たとするが、市町村による接種体制の拡充や接種券の早期発送が順調に進むかが課題となる。

 県方針に対し、前橋市の山本龍市長は「まん延しそうな状況の中、早めの判断はありがたい」と述べた。高崎市の富岡賢治市長は「接種券を前倒しで発送するという要望には応えたい。ワクチンを十分確保できれば、市医師会から協力を得ている現在の体制で前倒しできる」と見通した。太田市の清水聖義市長も前倒しに賛同した上で「ワクチン不足に陥らないよう、しっかり確保してほしい」と注文を付けた。