ついたてのあるスペースで抗原検査を受ける女性(右)=14日午後4時半ごろ、前橋市のマルエドラッグ大胡店
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 群馬県内のドラッグストアなど70カ所で受け付けている県の新型コロナウイルス感染症の無料検査を巡り、「検査を受けようと店に行ったが断られてしまった」との声が寄せられた。感染の急拡大に伴い、検査を希望する人も大幅に増えていることが背景にあるようだ。各店は調剤などの通常業務に加えて検査に対応しており、負担が増加。人員増などの対応も進めているが、「希望者が集中するとスムーズに対応できないこともある」と理解を求めている。

 「不安で仕方なかったが、検査できて本当にありがたい」。マルエドラッグ大胡店(前橋市堀越町)で14日、抗原検査を受けた女性はほっとした表情を見せた。職場で陽性者が出て、濃厚接触者には当たらないものの念のため検査を受けた。検査方法を動画で確認し、綿棒を使って自分で鼻から検体を採取すると、約15分後に陰性と分かった。

 運営するクスリのマルエ(同市樋越町)は県内22店で検査を受け付ける。抗原検査に加え、同日からPCR検査も始めた。今月5日は計50人ほどだった検査希望者は、13日は約3倍の計160人余りに増えた。

人数限られる

 検査キットなどは十分な数を確保しているものの、「希望者が同じ時間に集中すると、待っていただいたり、出直していただく場合もある」。検査のさらなる増加を見据え、「本社の社員も応援に行けるよう体制を整えている」とした。

 県内46店舗をはじめ全国でPCR検査と抗原検査を受け付けるウエルシア薬局(東京都千代田区)は、検査資格のある従業員が不足し、全国的に検査を断るケースが生じているという。

 同社では厚生労働省のテストに合格した薬剤師や登録販売者が検査を担うが、「処方箋対応など通常業務もあり、従業員の負担が大きくなっている」。1人の検査に30分ほど要するため、1日に検査を行える人数は限られるという。

日々変わる状況

 全国的に成人式など大きな行事の前には希望者が増え、検査を断ることがあった。現状で検査キットの不足は生じていないが、「状況は日々変わり、先が読めない面もある」とした。

 無料検査は昨年12月27日、健康上の理由からワクチンを未接種の人や、接種年齢に達しない12歳未満の子どもを対象に始まった。新たな変異株「オミクロン株」の市中感染が疑われる事例が県内で確認されたため、県は今月5日から感染に不安を感じる無症状の県民にも対象を拡大した。

 検査拠点は現在、ドラッグストアを中心に70カ所だが、月内に200カ所まで増やす方針。その後も50カ所程度増やすことにしている。実施期間は未接種の人らの場合は3月末まで、感染が不安な県民は現時点で今月末まで。検査拠点がPCR検査で検体採取に使う容器や抗原検査キットを確保し、県は検査実績に応じて費用を全額負担する。

 保健所から濃厚接触者とされた人は保健所による検査を受ける必要があり、企業の指示で検査を受ける従業員らは企業が費用負担して検査を行うことになっている。県は「こうした場合は対象にならない」と説明し、対象者以外は利用を控えるよう求めている。

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