▼群馬の個性を素材にした“群馬本”が続々登場している。昨年の「群馬県謎解き散歩」(熊倉浩靖編著)「群馬のおきて」(群馬県地位向上委員会刊)などに続き、17日にはライトノベル「世界最後の魔境 群馬県から来た少女」(日下一郎著)が発刊された

 ▼「魔境」は、4年ほど前からネット上で群馬が「秘境」「未開の地」などとして頻繁に話題にされているのに関心を持ったゲームクリエーターの日下さんが、県の協力も得て著した

 ▼ネット上での群馬ネタの盛り上がりはブランド力不足と関連付けられることが多いが、実際には、不法入国を疑われて職質を受けた群馬出身者が体験を電子掲示板に書き込んだところ、その文書の軽妙さが話題となったのが発端らしい

 ▼理由はともかく、ゲームアプリ「ぐんまのやぼう」のヒットもあり、ネット上で群馬が存在感を増しているのは間違いないようだ

 ▼今年は6月にカタールで開かれる世界遺産委員会で「富岡製糸場と絹産業遺産群」が審議される。登録が決まれば実社会でも群馬ブランドは確実に高まる

 ▼「こんな田舎で何もなくって」。口にしたことのある上州人は多いのでは。ただ、2020年東京五輪も決まったことだし、これからは謙遜(けんそん)ばかりもしていられない。群馬本ブームに便乗して群馬の「あるある」を確認しておくのもいいかもしれない。