コンサートの開催委員長を務める荻原さん

 音楽と花を愛し、多くの人から慕われた元太田市教育長の岡田孝夫さん(享年72)の一周忌にちなみ、親交のあった有志らが2月6日、同市新田文化会館エアリスホールで追悼コンサートを開く。音楽教諭などとして音楽振興に長年努め、趣味だったガーデニングでは花木があふれる自宅の庭を一般開放してきた岡田さん。薫陶を受けた教え子や音大の後輩らが感謝を込めて生前に好んだ曲を届ける。

 岡田さんは武蔵野音大声楽科卒。高校の音楽教諭として太田工業高、館林高などに勤務した。高崎高等養護学校、西邑楽高、桐生女子高の校長を歴任し、太田市教育長を4年務めた。一方で、新田音楽友の会、太田音楽家協会、太田国際音楽セミナー実行委員会などの代表として、市民の音楽鑑賞の機会を設け、世界の舞台で活躍できる演奏家や声楽家の育成に尽力した。

 ガーデニングではハナモモやチューリップなどで彩った自宅の庭を開放し、500人以上が訪れる年もあったという。2015年の「ぐんま花のまちづくりコンクール」個人部門で最優秀賞を受賞し、その後、市景観賞の大賞にも輝いた。還暦野球では16年の県大会Cクラスで優勝し、個人でも7打数6安打の打撃賞を受賞するなど、幅広い趣味を満喫した。だが、脳腫瘍を発症し、昨年1月23日に亡くなった。

 コンサート開催委員長を務める荻原泉さん(81)=同市新田村田町=は岡田さんとほぼ毎月カラオケを楽しみ、家族ぐるみで海外旅行に出掛けるなど深い交流があった。「大きな声で歌うようにあいさつしてくれる。朗らかで親しみやすく、元気な人だった。若くして亡くなったのが信じられない」と振り返る。「病気での入院中は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、見舞いの友人とも十分に面会できなかったと聞く。供養も込めて音楽を贈りたい」と話す。

 当初は昨年6月に開催予定だったが、コロナのため延期されていた。教え子でソプラノ歌手の亀井知子さん、同じくテノール歌手の塚田孔右(こうすけ)さん、音大の後輩でピアノ奏者の長ケ部さつきさんらが出演する。曲目は「オー・ソレ・ミオ」「千の風になって」「広い河の岸辺」「誰も寝てはならぬ」など20曲以上。ぐんま国際アカデミー高等部3年の清水芽依さんが英詩を朗読する。

 チケットは1000円。問い合わせは荻原さん(☎090-3149-2963)か、同ホール(☎0276-57-2222)へ。