▼仕事に区切りをつけ、きょうから年末年始の休みに入った人も多いだろう。9連休が取れる日並び。景況感の好転。来春からの消費税率引き上げ。これらが絡み合って例年より豪勢な休みにしようという心理が働くのか、家族とともに長期旅行に出かける人が目立つ

 ▼むろん、年末年始は故郷でという人もいよう。帰省して久しぶりに顔を合わせる親や兄弟姉妹とのひとときは、家族の一員としてのかつての時間を思い起こさせる

 ▼その家族だが、国語辞書はどう説明しているのだろう。試しに手元にある2冊を開いてみた。「夫婦の配偶関係や親子・兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団」「同じ家に住む夫婦・親子・兄弟など、近い血縁の人びと」とある

 ▼家族を説明するのにともに「血縁」という言葉を使う。だが、最高裁が今月10日付で下した決定はその先を行った。女性から性別変更した男性と血縁関係にない子どもとの親子関係を認める初めての判断だったからだ

 ▼血縁でない人同士が家族的に生きることができるシェアハウスが注目されている昨今、多様化する親子の実態を最高裁が重視したと言えそうだ

 ▼同じ最高裁が違憲と判断した婚外子相続差別を解消するための改正民法も今月初め、成立した。家族の形は今後、どう変わっていくのか。