▼夜の8時すぎ。忘年会シーズン真っ盛りの前橋市中心街をジョギングするグループがある。来年4月20日のフルマラソン大会「第1回前橋・渋川シティマラソン」に向けて発足した「前橋シティランナーもりあげ部」の面々だ

 ▼前橋プラザ元気21を出発し、中央通りアーケード、広瀬川沿い、上毛電鉄中央前橋駅前を回る1周約1.5キロのコース。隔週水曜日に前橋市を中心に男女10人ほどが集まり、各自のペースで周回する。「走る宣伝隊」として、ビラを配って大会や活動をPRしたこともあった

 ▼もう一つの目的がまちなか再生だ。夜でも明るいことから中心街に目を付けたが、走ってみると人通りが少なく、県都の寂しさを実感したという

 ▼中心街のジョギングが再生にどれだけ貢献できるか未知数だが、仕事を終えた地元商店街の人に一人でも多く参加してもらい、一緒に汗を流すことで「何か」が生まれると考える

 ▼フルマラソンの一般エントリー(1820人)は16時間で定員に達するほどの人気。もりあげ部長の会社員、児島始言(しげん)さん(35)も初挑戦する。部員の多くはいずれかの種目に出場するほか、趣向を凝らした当日の応援を企画している

 ▼2020年の東京五輪・パラリンピックの開催が決定した今年の漢字は「輪」。もりあげ部の輪はまだ小さいが、その広がりに期待したい。