▼元日の上州路を走る全日本実業団駅伝の出場チームが続々と決まっている。太田市の富士重工業陸上競技部も東日本大会で8位となり、14年連続出場を決めた

 ▼同社の硬式野球部は今秋、社会人野球の日本選手権に出場した。1981年、2006年に続いて3回目の優勝を狙ったが、惜しくも決勝で敗れた。しかし、堂々の成績は太田市民に元気を与えた

 ▼企業は高度経済成長期に社員の士気高揚や広告宣伝効果を狙いさまざまな運動部を作った。野球、バレーボール、バスケットボール、アイスホッケー…。企業スポーツの隆盛が日本のスポーツの競技力を維持し続けてきた

 ▼しかしバブル崩壊後の1990年代になると、経営環境が厳しさを増し、運動部を維持する意味が問われ、全国で休部や廃部が続いた。さらにリーマン・ショック以降は名門と呼ばれるチームも次々に姿を消した

 ▼企業が持つ運動部の存続は本体企業の経営状況に左右される。一時、経営不振に陥った富士重工業も現在は好調を続け、14年3月期の通期連結業績予想では販売台数、売上高、各利益ともに過去最高を更新する見通しだ

 ▼企業が好調なら、その運動部の競技力も高まる。陸上競技部には過去最高位の6位を上回る成績を、硬式野球部には悲願の都市対抗での優勝を。富士重工業が元気な今こそ期待したい。