「サステナブルで環境に優しいタイヤを開発したい」と語る内田さん

 フランスのタイヤメーカー、ミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤ(東京都新宿区)。1991年に開設された太田サイト(群馬県太田市植木野町)は、ミシュラングループが世界各地に置く主要な研究開発拠点の一つだ。新宿にある本社機能は、2023年8月までに同サイトに移転することが決まっている。グループとしてアジア初導入となる金属3Dプリンターを活用した地元製造業との連携にも期待が高まっている。

■仕事内容

 乗用車・小型トラック向けタイヤの新製品開発部で働く内田真人さん(25)は、入社4年目のエンジニアだ。これまでに低燃費タイヤ「ミシュランエナジーセイバー4」の複数のサイズを担当。最適な部材の調整や性能評価、タイの生産工場での試作品テストなどを経て量産につなげた。

 耐摩耗性のほか、ドライ、ウエットそれぞれでのブレーキ性能など、全体で実現すべきハードルは高いが、内田さんは「自分が手掛けたタイヤが市場に出回り、高評価を受けているとうれしくなる」とやりがいを語る。

■キャリアアップ

 採用では、設計、マーケティング、セールスといった職種別に募集することが多い。入社と同時に配属先が決まり、実務研修(OJT)を経て戦力へと成長する。本人の能力とニーズに合わせ、語学などの研修制度も充実する。

 日本ミシュランは金属3Dプリンターをはじめ、タイヤ以外の事業にも注力し、活躍の場が広がっている。フランス本社など国境を超えた人事交流もあり、内田さんは「ゆくゆくは海外で知見を広げ、エンジニアとして成長したい」と考えている。

■就活ポイント

 内田さんは自動車レースファンの父親の影響で、物心ついた時から車が好きだった。①地元②自動車産業③ものづくり―を軸に企業研究を進め、太田に拠点を置く日本ミシュランを選んだ。

 面接では、大学生活やサークルでの役職について話した。内田さんは「PRポイント重視ではなく、自分という人間をしっかり見てくれる会社だと感じた。入社してみて、その時の印象は間違っていなかった」と話している。後輩には「外国語に自信がなくても、学ぶ姿勢があれば大丈夫」とアドバイスを送る。

うちだ・まさと 1996年2月生まれ。桐生市出身。桐生工業高―群馬大理工学部卒。2018年4月に入社し、現部署に。太田市在住

内田さんの1日

7:00 起床
8:50 出社(フレックスタイム制)
9:00 始業。メール確認など
10:00 国内メンバーやタイの生産工場と打ち合わせ
12:00 食堂でランチ。同期とコーヒーを飲むことも
13:00 プロジェクトのメンバーで進捗(しんちょく)会議
14:00 タイヤの設計、性能評価、書類作成といった業務
18:00 退社(原則残業なし)
19:00 フットサル、ゴルフの練習
20:00 夕食
23:00 就寝

企業データ

▽設立1975年
▽社員数約500人
▽資本金1億円
▽新卒採用数若干名
▽初任給(22年度見込み)
 大卒30万円
 大学院卒31万円