▼〝飛車角落ち〟でも十分勝てると踏んだのだろう。サッカー日本代表の主力、本田圭佑と長友佑都両選手を欠いてのヨルダン戦。日本は敵地の圧迫にのまれ、5大会連続のW杯出場を6月に持ち越した

 ▼引き分けでもブラジル行きが決まる一戦。「本田選手の代役」とされ、攻撃の起点に位置した香川真司選手を軸に序盤から攻め込んだが決めきれず。チーム力では優位に立ちながら、最終予選で初黒星を喫した

 ▼「日本では好機を気迫十分にものにしたが、今回は違った」と総括したザッケローニ監督。主力不在を不測の事態と捉えチームの底力が試されたが、弱点であるセットプレーと逆襲からゴールをこじ開けられた

 ▼敵地での大一番にはやはり絶対的なエースが必要だったのか。主力頼みでは本戦を勝ち抜けないことを過去の戦績が証明している。世界標準に押し上げるには、課題を克服し対応力のある柔軟な陣形を複数整えたい

 ▼日の丸を背負う代表に代役はいらない。控えに回る細貝萌選手(前橋育英高出身)、高橋秀人選手(前橋商高出身)らも重要な持ち駒の一つ。それぞれの個性を融合させ、チームとしてどう熟成させるか

 ▼敗戦を成長の糧に、進化が求められるザックジャパン。日韓共催を除く過去3度の予選突破はアウェーか中立地。ホームで初のW杯切符獲得の瞬間を待ちたい。