まん延防止等重点措置を受け、前橋市内の飲食店は営業時間の短縮を掲示。ラストオーダーを終えると「準備中」の看板を掲げた=21日午後8時20分ごろ

 新型コロナウイルス感染症対策で、群馬県など追加の13都県でまん延防止等重点措置の適用が始まった21日、全県の飲食店などへの営業時間短縮が要請された。感染の急拡大を受けて客足が遠のく飲食店は対応を模索。変則的な時短営業の繰り返しで人員確保に苦慮する店舗も出ている。小中高校の休校も出始め、5~11歳に接種する米ファイザー製ワクチンが同日に特例承認されたことを踏まえ、早期実施を求める声も上がる。

 「仕方がないが、『またか』という気持ちもある」。伊勢崎市今泉町の居酒屋「座忘」では、まん延防止等重点措置の影響で、同日以降の新年会の予約がキャンセルになった。度重なる時短要請に、代表は歯がゆさを口にした。

 人数制限については、以前から「1テーブル4人以内」で営業しており、この対応を継続する。「県の協力金が入るのは先になる。何とかして耐えるしかない」

 感染対策の認証を受けている前橋市千代田町の「天ぷら酒場 天天天(てんさん)」は、要請に従い午後9時に閉店した。年明けからの感染急拡大に伴い、売り上げは先月の半分ほど。3密回避などできる限りの対策をするが、常連客の足も遠のき「お客さんの警戒感が強まっている」と店長は感じている。

 異動や新学期を前に、例年は新メニューや団体客向けのセットメニューの考案に力を注ぐ時期。コロナ下では先が見通せず、「今できることをやるしかない」とこぼした。

 高崎市問屋町の「ステーキダイニングハマーズ」。従来は居酒屋として夜の営業のみだったが、「コロナの感染拡大に影響されないように」と昨年10月にステーキ店にリニューアルし、ランチ営業も始めた。当初売り上げは好調だったが、年明けから客足は振るわない。弁当の配達を始めるなどして売り上げ回復を図りたい考えだ。

 一方、アルバイトの雇用に頭を悩ます。スタッフは大学生が中心で、夜の時間帯に入ってもらうことが多かった。店長は「時短で夜のシフトが減ってしまう。大学生は2月から長期休みに入るので、昼や弁当配達のシフトを増やすなどして雇用を守りたい」と話している。

5~11歳ワクチン「急いで」 子どもの感染急拡大

 県教委によると、今年に入り20日午後5時までに、少なくとも県内の公立、私立の小学校と高校計11校でクラスター(感染者集団)が発生し、学校閉鎖や学級閉鎖も出ている。

 東毛地域の30代母親は、長女が通う中学校、長男が通う小学校で相次ぎ休校になったと説明。「子どもの感染も急拡大している。5~11歳のワクチン接種をすぐにでも開始してほしい」と訴えた。

 太田市は21日、市内64の幼稚園や保育園、認定こども園を利用する保護者に対し、24日~2月13日は登園を自粛してもらうよう依頼した。自粛した場合、0~2歳児の保育料(保護者負担分)を日割りで減額。家庭で保育が困難な場合は、希望保育を実施する。