まん延防止等重点措置が適用されたことを伝える県庁1階のデジタルサイネージ(電子看板)=21日

 新型コロナウイルス感染症で、群馬県と前橋、高崎両市は21日、新たに10歳未満~100歳以上の男女645人の陽性が判明し、入院していた県内在住の90代男性が死亡したと発表した。1日当たりの新規陽性者は4日連続で過去最多を更新した。感染拡大のピークは見通せず、本県にも同日から「まん延防止等重点措置」が適用された。県内での感染確認は、再陽性も含め累計2万1532人(うち183人死亡)となった。

 高崎市の保育施設で園児18人と職員11人の計29人、伊勢崎市の保育施設で園児13人と職員2人の計15人、同市の高校で生徒8人、前橋市の障害者施設で入所者3人と職員5人の計8人の陽性がそれぞれ判明した。いずれもクラスター(感染者集団)が発生したとみられる。

 既に確認されているクラスターでは、前橋市の高校で新たに生徒2人の陽性が判明し、陽性者が計82人になるなどした。

 急激な感染拡大が続くことを踏まえ、山本一太知事は21日の定例会見で「救急など一般医療に影響が出始めている」との認識を示し、「けがや病気に十分気を付けてほしい。持病がある人は症状が重くなる前に早めにかかりつけ医に相談するなど、自身の命と安全を守る行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

 感染に不安を感じる無症状の県民を対象にした無料検査について、県は31日までとしていた実施期間を2月13日まで延長すると明らかにした。

 重点措置の適用が始まり、山本知事は21日の県議会本会議で今後の緊急事態宣言移行の可能性を問われ、「まん延防止等重点措置も本当に避けたかった。緊急事態はぜひ避けたい」と述べた。

 一方、5段階で3番目に深刻な「2」を維持している県独自の警戒レベルの引き上げについては、同日の定例会見で、先行して重点措置対象となった県が群馬県と同水準を維持していることなどを挙げ、「全体の流れを見ながら判断していく」と改めて説明した。