▼昨年の金環日食や金星日面通過、金星食に続いて、ことし注目される天文現象に二つの彗星(すいせい)の接近がある。3月から4月にかけて見られるパンスターズ彗星と11月から12月のアイソン彗星

 ▼パンスターズ彗星は3月上旬に太陽に最も近づき、下旬から4月上旬にかけて日の入り後の西の空と日の出前の東の空で一日に2回見られる

 ▼一方のアイソン彗星は11月下旬に太陽に最接近、12月上旬には明け方の東の空に姿を現す。史上最も明るい彗星になる可能性があるというから、心待ちにしているファンは多いのではないか

 ▼時には長い尾を引き、ほうきの形に見えることから「ほうき星」の異名をとる彗星だが、実際に宇宙空間を掃き清める力を持っているとしたら、ぜひとも片付けてもらいたいのが宇宙ごみ。役目を終えた人工衛星やロケット、その部品などだ

 ▼人類が1957年に初の人工衛星を打ち上げて以降、宇宙ごみは増え続けている。その数は10センチ以上の大きさのものだけでも2万2千個といわれ、国際宇宙ステーションの運用や衛星打ち上げに支障が出ているほか、地上への落下も懸念されている

 ▼国連ではごみ低減に向けた指針が議論され、日本を含む各国でごみを取り除く〝清掃技術〟の研究が進むが、問題解決の糸口が見えてこなければ、天体ショーもおちおち楽しめない。