▼紙面に毎日のように載っている数字。中でも統計やまとめ物のニュースに出てくる百分率を見ると、思わずその意味や理由、背景を考えてしまう。記者の習性だろうか

 ▼57・33%。16日に行われた衆院選の県内投票率だ。全国平均の59・32%より低い。前回(政権交代選挙)、前々回(郵政選挙)はいずれも60%台後半だから、10ポイント近いダウンだ。なぜこれほど落ち込んだのだろうか

 ▼今回は原発、外交、TPPなど争点は多かったが、景気・雇用の回復を求める国民との乖離(かいり)を指摘する声も聞く。それに社会の動きに興味を持たない無関心層が増えていることも考えられる

 ▼こちらの数字はどうか。45・2%。今年1月から11月の県内検挙率だ。被害届があった盗みや凶悪犯罪のうち、どれだけ解決できたかを示している。罪を犯せば「悪因悪果」。必ず罰せられると思いたいが、現実は50%に届いていない

 ▼「悪いことをしても半分しか捕まらないのか」という批判も当然だが、逮捕された窃盗常習者や連続放火犯が、余罪をすべて自供しない限り、100%は難しいのも事実だ

 ▼「現場近くで聞き込み捜査をしても『分かりません』ばかり。外国人の日本語を聞くようだ」とは刑事のぼやき。投票率と検挙率低迷は、社会や地域の動きに関心を持たない人たちが増えている証しかもしれない。