受賞を喜ぶ(右から)大沢秀太さん、北爪さん、新井結衣さん、下田さん

 地産地消や、国産農林水産物と食品の消費拡大に向けた取り組みを表彰する本年度の「地産地消等優良活動表彰」(農林水産省など主催)で、前橋市の勢多農林高(田村浩之校長)が教育関係部門で最高賞に次ぐ大臣官房長賞に輝いた。21日、浜離宮朝日小ホール(東京都中央区)を配信会場にオンラインで表彰式が行われた。

 同校は2017年度に近隣の農家や市内の企業、前橋工科大と連携し、稲作を通した地域連携活動を始めた。生徒は農家の指導を受け、企業が所有する同市富士見町皆沢の遊休農地を活用して田植えや草刈り、稲刈りなどに取り組んだ。収穫したコメは、市中央児童遊園「るなぱあく」内の飲食店「おむすびのマム」に提供した。

 19年度からは同校グリーンライフ部の有志5人が中心に活動。農業の魅力や食の大切さを伝えようと、同園を訪れる子どもに向けてコメ作りのワークショップを開いた。他に、おむすびを作りながら生徒が稲作について解説する「おむすびワークショップ教室」や、稲わらを使ったしめ縄作り講座などさまざまな活動を展開し、地域との連携を深めてきた。

 新型コロナウイルスの影響により、20、21年度は一部のワークショップで生徒が参加を自粛せざるを得なかった。しかし、生徒はトンボやバッタなど田んぼに生息する生き物を解説する子ども向け教材や、カブトムシの観察キットを作成するなど、工夫しながら活動を継続した。

 こうした地域と連携した地産地消活動が評価された。活動メンバーの北爪結さん(3年)は「子どもたちに農業の楽しさを伝えるために試行錯誤して取り組んできた。受賞で3年間を締めくくることができてうれしい」と喜んだ。下田季哉さん(同)は「農業体験を通して、食の大切や生産者の気持ち、農業の魅力を子どもたちに伝えられて良かった」と話した。