ヤマダグリーンドーム前橋内に設けられた前橋市の予約支援窓口=24日午後

 新型コロナウイルス感染者数が急増する中、群馬県内の複数の自治体が高齢者らの3回目接種の予約を開始している。予約手続きを支援する窓口を設置するなど態勢を整えるが、米ファイザー製ワクチンの枠はアクセスが集中し予約が取りにくくなる事態も発生。混乱回避のためにそれぞれ工夫を凝らし、住民の速やかな予約に努めている。

 前橋市は24日、65歳以上の3回目接種の予約受け付けを開始。市によると、支援窓口を市内26会場に拡充したため目立った混乱はなかったが、ファイザー製のワクチンに予約が集中し、同社製の枠(2月1日~3月6日)は24日だけでほぼ埋まった。

 同日午後、同市のヤマダグリーンドーム前橋内の支援窓口を訪れた女性(79)は「ファイザー製を接種したかったけど、枠がいっぱい。何とかモデルナ製を予約できて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。市によると、ワクチン量は確保できており、米モデルナ製の枠は余裕があるという。

 高崎市は11日に予約受け付けを開始。第2弾となる2月16~27日接種分の受け付けが始まった24日は電話が鳴り続け、つながりにくくなることもあった。

 小規模の医療機関は予約が取りづらい状況はあるものの、ファイザー製よりも予約が少ないモデルナ製を希望すれば予約しやすい。担当者は「全体の枠は十分空いている。両社製どちらを打っても良いことを周知したい」としている。

 桐生市は18日に受け付けを開始。LINE(ライン)を活用した予約システムを導入、電話も15回線を用意するなど万全の態勢を取るが、枠(2月1~6日)には空きもある。市は「感染予防のために多くの人に打ってほしい」と呼び掛ける。

 13日に予約を開始した館林市では、ファイザー製を希望する市民から「取りあえずモデルナ製で予約したが、(ファイザー枠に)キャンセルが出ていないか」といった問い合わせが寄せられている。

 混乱を防ごうと、各自治体は対策に力を入れる。11日に予約を始めた渋川市は電話やLINEに加え、LINE予約への支援「ラインサポート」、市がワクチンの種類や日時を指定する「おまかせ」の四つの手続きを用意。2回目の接種時期に応じた受付期間、年齢別に優先予約できる曜日も設定している。

 11日から高齢者の予約を受け付けている甘楽富岡の4市町村(富岡市、甘楽町、下仁田町、南牧村)は、昨年8月以降に2回目を受けた人の電話予約開始日をあらかじめ指定。開始日にならないと予約できないようLINEでも制限をかける。

 18日から予約を受け付ける玉村町は現状で混乱はないが、「対象者が増えるに従い、人員を増やして対応したい」と気を引き締める。