▼2010年から3年連続の猛暑だ。きょうから9月なので「だった」と過去形にしたいところだが「9月も高温傾向」という予報。まだ現在進行形のようだ▼前橋地方気象台のデータを見て驚いた。きのうまでの8月1カ月間、すべて真夏日だった。これは記録のある1960年以降で初めて。数々の記録を塗りかえた2010年ですら、2日間は30度に届かなかった

 ▼この年の秋は各地でクマが農作物を荒らした。住宅地のすぐ近くにも現れて、子どもたちが鈴を付けて登校した。高温でブナやミズナラなどのドングリが実らず、餌を求めて山から下りて来たようだ

 ▼本紙「視点オピニオン21」で森林について執筆している長島成和さんは「植物は異常気象になると子孫を残すためたくさん結実させるが、この年は実らせないほど暑かったのでしょう」

 ▼「昨年はブナの5年に1度の当たり年。暑かったが多く実った。でも今年は心配だ」。そしてこのニュースが目に留まった。前橋市が田畑に隣接するやぶを伐採してクマなどが出没しにくい緩衝帯を設ける(8月29日付本紙)

 ▼年度内実施の予定というから、期待する効果は来年度以降になる。だが計画通り完成しても、好物のドングリが山に十分なければ緩衝帯を突っ切って出て来るだろう。猛暑は今夏限りにしてもらわないと、人間もクマも困る。