成年女子3000メートルリレーで4位入賞を果たし、表彰式で笑顔を見せる本県チーム(上段左から時計回りに山口、椚瀬あ、大川、椚瀬な、いずれも高崎健大)=栃木・今市青少年スポーツセンター体育館
成年女子3000メートルリレー決勝 本県チームの大川(右、高崎健大)からタッチを受け、滑り出す山口(左、同)=栃木・今市青少年スポーツセンター屋内スケートリンク
少年女子500メートル準々決勝 積極的な滑りを見せた山口(257、桐生高)=栃木・今市青少年スポーツセンター屋内スケートリンク
成年男子500メートル準々決勝 懸命に前を追う丸山(13、同大)
コース整備を行う川島さん(左)

 第77回国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会第2日は25日、栃木県日光市の今市青少年スポーツセンター屋内スケートリンクなどで行われ、スケートのショートトラック成年女子3000メートルリレーで群馬が4位入賞した。

 スピードでは成年女子500メートルで樋沙織(高崎健大)が決勝進出。少年男子500メートルで横沢太希と大野遥輝、同1500メートルで市場翔太、同1万メートルで市場椋也と由井雛斗、少年女子1500メートルで原瑞希の嬬恋高勢が決勝に進んだ。

2年越しの舞台 結束

 前日の準決勝を勝ち抜いたショートトラック成年女子3000メートルリレーの群馬県チームは表彰台には届かなかったが、全日本クラスの有力選手がひしめく決勝で健闘した。大学2年で国体初出場の山口友菜は「みんながつないでくれたスピードを生かして滑ることができた」と笑顔を見せた。

 4チームで競う決勝に勝ち上がったが他県のように全日本トップの選手はいない。だが、強い結束力で食らい付いた。姉妹でリレーを組んだ椚瀬あかりは「頑張って」と気持ちを込めて、姉のななみを力強くプッシュ。4人がスムーズに連係し、一時は2位に浮上する場面もあった。

 現役選手のみで結成されたリレー出場は貴重な機会だった。人数不足により、これまではOGに出場を依頼し、即席チームで挑んでいた。一昨年、高崎健大に4人そろい、リレーを組めるようになった。2年越しの念願の舞台で、大川夏美は「(チームの)ベストタイムを更新できて良かった」と晴れやかな表情だった。

 来年は椚瀬ななみが最終学年となり、高崎健大のこのメンバーで組めるリレーは最後になる。椚瀬なは「インカレ、国体で表彰台に上がりたい」と誓った。

山口(桐生高)が初出場で健闘 ショートトラック少年女子500 自己新更新も準決勝届かず

 国体初出場で力を発揮した。ショートトラック少年女子500メートルで山口楠生(桐生高)が予選を突破し、準々決勝進出。準決勝には届かなかったが、格上の選手に食らい付き、自己ベストも更新した。全国レベルの大会では予選敗退が多かっただけに「以前は歯が立たなかった選手と戦えた」とすがすがしい表情を見せた。

 予選は最も外側のスタート。上位2人との力の差を考え、記録を出すことが通過の条件だった。最初の1周は4番手と出遅れたものの、コース幅を広く使ってぐんぐん加速。3着でゴールし、狙い通りタイムで拾われた。

 自宅のあるみどり市大間々町から高校まで自転車で通い、練習場のある前橋までは上毛電鉄に自転車を乗せて向かう。「大変だなと思うこともあるけれど、これもスケートのため」と練習の一環として続け、今月上旬には最上位から2番目の選手資格、AA級を取得した。

 来年は受験生となり、学業と両立できるか不安もあるというが「スケートはタイムが伸びたときが楽しい。できる限り続けたい」と向上心を見せた。

競技生活を引退 スケートに感謝 丸山

 ○…高崎高松中3年時に国体初出場で7位入賞してから7年。ショートトラック成年男子の丸山凜太朗(同大)は最後の国体で入賞は果たせなかったが「育った場所で最後まで滑らせてもらえて良かった」と朗らかに語った。

 スケートに出合ったのは小学3年の時。サッカーやミニバスケットボール、剣道などさまざまな競技を経験したが、どれも「自分には合わなかった」。初心者教室がきっかけでスケートに出合い、相手との駆け引きで着順を争う競技性にのめり込んだ。高崎高時代には平昌(ピョンチャン)五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権に出場するなど群馬県をけん引してきた。

 コロナ禍もあり練習が制限される中で、大学生活は徐々に学業にシフトした。卒業後は就職し、一線を退く。13年間の競技生活を振り返り、「スケートを通して精神的に成長させてもらった」と感謝した。

競技役員で久々の国体 ショートトラックOBの川島さん

 群馬県ショートトラックチーム出身の川島佑平さん(30)=伊勢崎市=が競技役員の「トラックスチュワード」として競技運営をサポート。氷の補修や、コースの目印となるポイントの並べ替え作業に当たった。

 川島さんはサラリーマン生活を経た後、農業を営み、主にニラや米を作っている。レース中に弾かれたポイントを素早く直す作業は競技経験がないと難しく、人手不足だった。群馬県の大川好和監督を通じて打診を受けた。久々の国体に「自分が現役の時よりもレベルが上がっている」と感心した様子だった。

 国体で複数回の入賞歴がある川島さんは、冬季五輪のソチ(2014年)、平昌(ピョンチャン)(18年)2大会連続代表の坂爪亮介さんと小学校から大学まで共に練習に励んだ。伸びしろのある選手が大学卒業を機に引退する現状に触れ「22歳ならまだまだやれる。卒業後も続けられる環境が整うといい」と話した。

スピード(日光霧降スケートセンター)

 ▽成年男子500メートル予選
 「2組」②安保和也(高崎健大)36秒50=準決勝進出
 「7組」①上原悠馬(NEXUS)37秒06=準決勝進出

 ▽同準決勝
 「1組」④安保和也(高崎健大)36秒20=落選
 「4組」②上原悠馬(NEXUS)36秒44=順位決定戦へ

 ▽同1500メートル予選
 「3組」③小原憂雅(NEXUS)1分56秒70=落選
 「5組」②白川諒(高崎健大)1分55秒98=準決勝進出

 ▽成年女子500メートル予選
 「1組」③樋沙織(高崎健大)39秒66=準決勝進出
 「3組」④古川幸希(高崎健大)42秒11=落選

 ▽同準決勝
 「1組」②樋沙織(高崎健大)39秒68=決勝進出

 ▽同1500メートル予選
 「1組」⑤滝上つくし(群馬トヨペット)=タイムなし、落選
 「3組」⑤阿部友香(KNT)2分5秒30=落選

 ▽少年男子500メートル予選
 「2組」①大野遥輝(嬬恋高)39秒87=準決勝進出
 「4組」①横沢太希(嬬恋高)37秒29=準決勝進出

 ▽同準決勝
 「1組」②大野遥輝(嬬恋高)37秒99=決勝進出
 「2組」①横沢太希(嬬恋高)36秒93=決勝進出

 ▽同1500メートル予選
 「1組」②市場翔太(嬬恋高)1分59秒40=決勝進出
 「4組」③篠原蓮人(嬬恋高)2分2秒06=落選

 ▽同1万メートル予選
 「1組」④市場椋也(嬬恋高)14分57秒68=決勝進出
 「2組」②由井雛斗(嬬恋高)15分2秒63=決勝進出

 ▽少年女子500メートル予選
 「1組」③山崎心乃(嬬恋高)44秒53=準決勝進出
 「3組」②本間美帆(嬬恋高)42秒31=準決勝進出

 ▽同準決勝
 「1組」⑥山崎心乃(嬬恋高)43秒20=落選
 「2組」⑤本間美帆(嬬恋高)43秒48=落選

 ▽同1500メートル予選
 「2組」④小山美希(嬬恋高)=タイムなし、落選
 「3組」②原瑞希(嬬恋高)2分21秒56=決勝進出

ショートトラック(今市青少年SC)

 ▽成年男子500メートル予選
 「5組」②丸山凜太朗(同大)45秒469=準々決勝進出
 「6組」④松崎淳也(日体大)49秒334=落選

 ▽同準々決勝
 「1組」⑤丸山凜太朗(同大)44秒819=落選

 ▽成年女子500メートル予選
 「3組」③椚瀬あかり(高崎健大)49秒949=落選
 「7組」②大川夏美(高崎健大)49秒820=準々決勝進出

 ▽同準々決勝
 「3組」③大川夏美(高崎健大)47秒636=落選

 ▽同3000メートルリレー決勝 ④群馬(椚瀬な、大川、椚瀬あ、山口)4分38秒982

 ▽少年男子500メートル予選
 「1組」青木龍之介(健大高崎高)=失格
 「6組」②阿部恵大(健大高崎高)44秒252=準々決勝進出

 ▽同準々決勝
 「3組」④阿部恵大(健大高崎高)55秒532=落選

 ▽少年女子500メートル予選
 「1組」③山口楠生(桐生高)49秒831=準々決勝進出
 「4組」④清水日紀(樹徳高)50秒840=落選

 ▽同準々決勝
 「1組」④山口楠生(桐生高)48秒374=落選