2トン未満の重量を実現した脱着式コンテナを紹介する白川社長

 スウェーデンの高炉メーカー、SSABの特別な鋼板「ハルドックス・ハイエース」を使い、従来製品から3割軽量化した脱着式のコンテナを製造販売する。1.8トンと軽量なため、トラックの積み荷の積載量を1トン近く増やすことができ、輸送コストや二酸化炭素(CO2)の削減、ドライバーの働き方改革などにも貢献する。

 脱着式のコンテナが主力の同社では、これまでも耐腐食性や耐摩耗性に優れたペンタイト鋼板、高張力鋼板(ハイテン)の製品を作ってきた。一般的なコンテナに比べてコストがかかるが、白川正一社長(59)は「他社製品に比べれば倍以上長持ちする。トータルコストでは安くなる」と胸を張る。

 顧客に付加価値の高い製品を提供する中で、軽量で耐腐食性、耐摩耗性に優れたハルドックス・ハイエースに行き着いた。8年ほど前から製品化に向けて取り組んできたが、当初は板が硬すぎて曲がらず、試行錯誤を繰り返した。ノウハウを積み重ねて、軽量コンテナを完成させた。

 以前は富士重工業(現SUBARU)のバスのフレームなどを作っていたが、同社のバス事業縮小に伴い、業績が悪化した。1993年に、会社の存亡を懸けてコンテナ事業に進出した。

 従業員が不安にならないようコンテナを作り続けたが、営業のノウハウがなく、在庫が積み上がった。白川社長自らごみ処理場から出てくるトラックを追い掛けて営業するなど必死の売り込みで、販売は少しずつ上向いた。

 数年ほどたつと業界内でコンテナの価格破壊が起こり、高付加価値製品にシフト。現場の使い勝手を優先した作り込みなども続け、現在の路線になった。

 白川社長は「お客さまが利益を出せないと、われわれの製品も買ってもらえない。これからも真のお客さま目線で、製品の開発を続けていきたい」と力を込めた。

これも自慢

 経営理念に「全従業員の幸福を追求すること」を書き込み、人づくり、心づくりに力を入れる。社内に筋トレ器具を用意し、疲れにくい椅子も支給。健康診断の受診率は100%で、健康経営にも積極的に取り組む。

【会社メモ】1962年創業。資本金1000万円。従業員40人。