米国出身で群馬県安中市安中の沢崎レンネさん(52)は、かつて養蚕農家だった空き民家を自身の手で改装し、民泊を運営している。新型コロナウイルスの影響は少なからずあるが、「こういう時期だからこそやらなくちゃ」と持ち前の明るさで利用客を迎えている。

 米カリフォルニア州出身のレンネさんは、約30年前に来日。数年前まで、主に大学の教壇に立っていた。「第二の人生は地域貢献がしたい」との思いから、5年前に高崎市箕郷町西明屋の空き民家を購入。民泊「きよみず邸」を夫の基保さん(61)と切り盛りする=写真。

 民家は木造3階建てで、同市の歴史的景観建造物に登録されている。玄関には養蚕農家の特徴である広い土間があり、1階には8畳の和室が6部屋並ぶ。「和の雰囲気が大好き」というレンネさんは、基保さんと共に障子やふすまを張り替え、自身で調度品を取りそろえるなどした。

 コロナ禍で遠出を控える県内の家族連れや在日外国人が宿泊するほか、画家がアトリエ代わりに利用したり、学生らが大学のゼミ合宿に活用したりもしている。「貸し切りだから、仲間だけで安全に過ごせる。今のニーズに合っている」とレンネさん。

 到着した利用者には、手作りのクッキーを振る舞う。バスタオルや浴衣なども用意し、利用客の要望に極力応えている。

 安中市にはもう1軒、同時期に購入した宿泊施設「みつ葉邸」を構える。宮大工が手掛けた物件で、昔ながらの結婚式を挙げるといった活用方法も考えられるという。

 レンネさんは今後、東京五輪・パラリンピックで日本の魅力を知った外国人の利用が増えると期待する。「東京からの交通の便もいいし、環境も最高。ここで群馬の良さを感じてほしい」と話す。

 民泊仲介サイトの「エアビーアンドビー」などから予約する。