2000円を超える商品も投入したフレッセイ=1月28日、前橋市の元総社蒼海店

 節分(3日)に向け、恵方巻き商戦が活況を呈している。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要が続き、スーパーには好調だった前年をさらに上回る予約が入る。旅行や外食を控える分、自宅でぜいたくを楽しもうとする傾向が強まり、2000円を超える商品も人気だ。外食需要の低迷に苦しむ飲食店は、独自色を出した恵方巻きで話題作りに取り組んでいる。

 フレッセイ(群馬県前橋市)は、30日まで事前予約を受け付け、前年比3割増の予約があった。担当者は「外食ができない中で、家族で食事を楽しめる機会として恵方巻きが注目されている」と分析する。

 今年は、本マグロの中トロやマダイをふんだんに使った「特上海鮮太巻き」(2138円)を予約限定商品として投入。同社の恵方巻きで昨年最も高額だった商品の1.6倍の値段だが、予約状況は好調という。担当者は「海鮮丼を食べているかのような満足感がある」と胸を張る。

 ベイシア(同市)は、食品ロス削減を進めるため、恵方巻きやクリスマスケーキといった季節商品をアプリ上で予約できるサービスを1月から始めた。26日に締め切った恵方巻きの予約件数は、アプリの効果でネット経由が前年比3.5倍と大幅に増え、店頭や電話を含めた全体でも前年を上回った。

 近畿大による「近大マグロ」やブリにヒラマサを交配させた交雑魚「ブリヒラ」を使った「近大三種の海鮮太巻」(1490円)などが人気。同社は「コロナ下の外食控えや巣ごもり需要の影響が今年も続いているようだ」とみる。

 一方、飲食店は話題作りや売り上げの一助になればと、店の特色を打ち出した恵方巻きを展開する。

 カニ料理専門店の高崎甲羅本店(高崎市)はタラバガニとズワイガニ、イクラなどを使った「特上恵方寿司」(3000円)を提供する。担当者は「恵方巻きをきっかけにお店を知ってもらい、お客さんが増えてくれれば」と期待を込める。

 外食事業を手掛けるザイオン(同市)は、前橋、高崎両市に展開する焼き肉店「千味庭」などで「和牛焼肉恵方巻」(ハーフサイズ880円)を販売。ごま油の風味を付けたご飯でA5ランクの仙台牛やキムチを包み、焼き肉店ならではの味を提案している。

 恵方巻きのようなロールケーキを手掛ける店も。菓子店の福嶋屋(玉村町)は3日まで、竹炭を混ぜた生地でフルーツと生クリームを巻いた「恵方ロール」(500円)を販売。片手で持ち、かぶりつきやすい形状が好評だ。本店のほか道の駅「玉村宿」、高崎駅店(高崎市)でも販売する。