営業活動に励む加藤さん

 自動車やバイクの新車種開発に伴う試作部品を製造する浅野(群馬県伊勢崎市三和町)。年間3万種類以上の部品を手掛け、航空機や電気機器、医療機器など各メーカーの開発支援も担う。若手社員向けに奨学金保証制度を導入するなど、働きやすい職場づくりも進める。

■仕事内容

 入社2年目で営業部の加藤ももかさん(24)は、担当する取引先へ通ったり、オンラインなどを活用して取引先の新規開拓を試みたりする日々を送る。先方が求める部品を聞き取り、自社の製造担当者に伝える役割を担っている。

 「お客さまの元に完成した部品を無事に納めることができ、『ありがとう』と言われた時はうれしい」。自動車の電動化などに伴って開発案件が増える中、忙しさは増しているもののやりがいを感じている。「競争が激しい業界。お客さまに親身に寄り添い、信頼されるよう心掛けたい」

■キャリアアップ

 入社後の半年間は、先輩社員の営業に同行した。新型コロナウイルス感染拡大でさまざまな制限がかかる中で、先輩の姿から仕事の取り組み方を学んだ。今でも困ったことがあれば先輩に相談し、業務が滞らないようにしている。

 製造に関わる図面やデータの見方などを学ぶ研修はあるが、実際の現場では、より専門的な知識が求められる。そのため、自社の製造担当者からじっくり話を聞くなどして知識を深めている。

■就活ポイント

 どのようにものづくりが行われ、経済を動かしているかを自分の目で見たかったことから、製造業に興味を持った。県若者就職センターの紹介で浅野を知り、量産品ではない「一点物」の製造など答えのない分野に挑戦する社風に引かれた。

 大学1年生の頃から合同説明会に参加し、さまざまな企業の担当者の話を聞いた。後輩には「早めに行動することが大切」とアドバイスを送る。

かとう・ももか 太田市出身。国学院大卒。2020年4月に入社し、営業部に所属

加藤さんの1日

6:30 起床
7:20 家を出る
8:00 出社。朝礼では、営業担当の社員同士で自動車メーカーの動向などの情報を共有
8:30 出荷準備
9:00 外回り開始
10:30 栃木県にある取引先の会社に到着。依頼されていた部品を納品したり、営業をしたりする
11:30 次の取引先に向けて出発。この日は移動する車内で昼食
14:00 県内の会社への営業活動
15:00 帰社。メール確認をしたり、製造担当者と作業の進捗(しんちょく)状況などを確認したりする
16:00 受注手配の入力や翌日の出荷準備
18:00 退社
19:30 買い物などをして帰宅。夕食
23:00 就寝

企業データ

▽設立年1953年
▽従業員数311人(2021年11月時点)
▽売上高41億3951万円(21年3月期)
▽初任給
 大卒 19万6120円
 専門卒 17万8870円
 高卒 16万7390円