機関車の滑り止めの砂を使った「御守砂」をPRする文化むらスタッフ

 交通の難所として知られた群馬県の碓氷峠。峠越えの機関車の車両基地跡地にある碓氷峠鉄道文化むらでは、旧JR信越線横川―軽井沢間を走った機関車の滑り止めの砂を使った「御守砂」が受験生の人気を集めている。

 同区間が1997年に廃止されるまで活躍した電気機関車EF63形は、車輪とレールの間の摩擦によって走行する「粘着運転」により、国内屈指の急勾配66.7パーミルを力強く越えてきた。上り勾配や落ち葉、雪など悪条件下での空転を防ぐため、EF63形には砂を駆動輪に噴射し、摩擦力を高める砂まき装置が搭載され、安全運転に貢献してきた。

 文化むらには当時使っていた砂が園内に残されており、体験運転のEF63形で使用するほか、20年以上前から「御守砂」として提供している。コロナ下の昨年度の販売数も平年並みだったといい、根強い人気がうかがえる。同文化むらの大塚弘通館長は「機関車の力を最大限発揮するために使われた砂。難関突破の支えにして」と話している。

 【メモ】「御守砂」は封筒形(500円)と布製の袋入り(600円)の2種類。入園口で購入できる。問い合わせは同文化むら(電話027-380-4163)へ。