多文化共生や共創社会実現への課題について語り合うパネリストら

 多文化共生・共創を考えるシンポジウム(県主催)が6日、県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」を発信拠点にオンラインで開かれた。県内在住の外国人らが経験した生活の悩みなどを共有し、課題や改善に向けて必要な取り組みについて意見を交わした。

 パネルディスカッションでは、日本人とともに実践して良かったことを含む国内での体験を5人が発表した。ペルー出身で日本語指導員を務める館林市の酒井スサナさんは、語学教育を日本人教諭と協力して実施したことを紹介し「一緒にできたことがうれしかった」と振り返った。

 台湾出身で伊勢崎市に住む王会馨(おうかいけい)さんは、近所の人からしめ縄作りを教わる一方、自身が独学で身に付けた水引の作り方を教えて喜ばれたエピソードを紹介。「共感、共有は大きな喜び」と話した。栃木県足利市在住でインドネシア出身のファジャル・ハルディアンシャーさんは来日直後、行政手続きの専門用語が分からず困惑したと明かし、周囲の支援の重要性を語った。

 ファシリテーターを務めた共愛学園前橋国際大の西舘崇准教授は「多文化共生への課題はあるが、その場で解決しようとせず、問い続けることが大切」と強調。太田市の横田シルビアさん(ブラジル出身)と娘のテレサさんはリモート参加した。

 シンポジウムは9回目。県が認定した多文化共生推進士の取り組みなどの発表も行われた。