群馬県伊勢崎市は新年度、独自の保健所設置について検討を本格化させる。新型コロナウイルス感染拡大により保健所の役割が再認識される中、設置による利点や課題を庁内で協議し、設置を目指すか見送るか新年度中にも結論を出す。

 保健所は地域住民の健康を支える広域的で専門的なサービスを行う公的機関。都道府県や政令で定められた市などが設置でき、感染症への対策や食品衛生など健康に関わるさまざまな業務に取り組む。県内では、県と中核市の前橋、高崎両市がそれぞれ設置している。コロナ下では感染症対策の面でその重要性が注目されてきた。

 伊勢崎市は設置の利点について、市民の健康に関する情報を独自に収集、分析できるようになるほか、医療関係者との連携強化なども図れ、地域の実情に合った包括的な保健サービスの提供につながると考えている。一方、設置に伴う財政負担などの課題もある。

 これらを総合的に判断し、設置を目指すか判断する。臂泰雄市長は上毛新聞の取材に「健康や医療に関して、一番身近な市が取り組むことが市民のためになる。メリットとデメリットをきちんと検討し、どちらの方向に進むか決めたい」としている。

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