「三冠王」を達成した(左から)田又さん、多賀谷さん、周藤さん

 高校家庭科の技術検定(全国高校家庭科教育振興会主催)で、太田市の常磐高3年の周藤智子さん(18)と多賀谷花鈴さん(18)、田又千歌さん(18)が被服製作(和服、洋服)と食物調理でいずれも1級を取得する「三冠王」を達成した。

 3人は2年次から三冠王を目指す学習を開始。新型コロナウイルス感染症の影響による分散登校で仲間と練習できなかったり、調理の際は試食し合えなかったりと困難が多かったが、切磋琢磨(せっさたくま)して技術を磨いてきた。

 田又さんはニンジンをウメの花の形に切るのに苦戦し、自宅で母親が練習に付き合ってくれたという。「当日は3分で仕上げなければならず緊張したが、無事に合格して良かった」と喜んだ。

 多賀谷さんは、コロナで友人と会えないときは、無料通信アプリのLINE(ライン)で進捗(しんちょく)状況を共有したり、分からないことを教え合ったりした。試験では手が震えたが、「やるからには合格したいと強い気持ちで臨めた」と振り返った。

 当初、三冠王を目指すか悩んでいたという周藤さんは「背中を押してくれる友人がいたからここまで来られた。楽しみながら取り組めて、高校生活の良い思い出になった」と感謝した。

 担任として3人を指導してきた高橋礼子教諭は「コロナで苦しいことがある中、休みを返上して練習する姿を見てきた。本当によく頑張った」と涙ぐんだ。

 検定は高校生の家庭科技術の向上や定着を図るため実施されている。同校は希望者を募り、通常科目に加えて検定対策に取り組んでいる。