新浜選手の滑りを懸命に応援する高崎健康福祉大の職員ら(同大提供)

 北京冬季五輪のスピードスケート男子500メートルに新浜立也選手(25)=高崎健康福祉大職員=が出場した12日、群馬県高崎市の同大では職員や学生時代の指導者ら約20人がテレビを見ながら応援した。スタート直後にバランスを崩す苦しい展開となったものの、新浜選手がゴールするまで両手に持ったバルーンをたたいて後押し。終了後は18日に出場予定の1000メートルを見据え、激励の言葉を贈った。

 観戦の様子は非公開だったが、講義室に新浜選手の名前が書かれた金色のだるまを置き、同大の伝統色、藤色のバルーンを持って応援した。スタート直後、スケートのブレードが氷に刺さるアクシデントに驚きが広がったものの、皆が懸命にバルーンをたたき続けたという。

 新浜選手は2019年に同大を卒業し、同大職員となった。合宿や遠征で不在とすることも多い中、昨年の入学式では駐車場の交通整理を担った。

 直属の上司で学生課の熊井道也課長代理(46)はレース終了後の上毛新聞の取材に対し、「残念。勝負はどうしても時の運がある」と肩を落とした。18日に控える1000メートルへ向けて「今回見せられなかった実力を発揮してほしい」とエールを送った。

 学生時代に指導した同大スケート部の入沢孝一監督(72)は「あんなミスは在学中も見たことがない。緊張感もあったと思うが、それを含めてコントロールすることが必要になる」と初の五輪での難しさを指摘した。

 その上で「1000メートルも十分力はある。もう一度メダルを狙ってほしい」とした。20位に終わった500メートルについては「悔しさをエネルギーにし、人間的な経験を積んで再挑戦してほしい」と、4年後の悲願達成を期待した。