今月5日、第33回赤城山雪まつりが赤城大沼周辺で開催されました。赤城山の冬の魅力を知ってもらい、お客さまの裾野をさらに広げるため実施しています。

 昨年度までは前橋市が事務局を担っていましたが、初めて民間主導で行いました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は中止。今回も厳しい状況ながら、人数を制限して体験は全て事前予約制、基本の感染症対策をしっかり行って開催にこぎつけました。無事に終了し、コロナ下での可能性を見いだせたところです。

 強風と氷点下10度の寒さのため、赤城大沼でテントを使わずに行う氷上ワカサギ釣り体験は中止となりましたが、ジュニアスキー教室やスノーシューハイキング、初開催の雪中キャンプの3種類の体験は実施できました。また、テントを使っての氷上ワカサギ釣りは通常通り営業していたので、体験に参加予定だった何組かは、こちらを楽しんでいらっしゃいました。

 今回は、体験以外に「今後の赤城山に残るものを」という方針で二つの新しい企画に挑戦しました。一つは赤城山オリジナルのお土産「ワカサギビスケット」の開発です。雪まつりに合わせて限定発売したところ、好調な売れ行きでした。今後、常時販売できる商品へとさらに進化させていきます。

 もう一つは赤城山フォトスポット計画です。真っ白な雪の中に赤色のAKAGIの文字が浮かび上がるようなオブジェを制作しました。冬季は赤城山第1スキー場に継続して設置しています。

 赤城山は環境や時代の変化とともに工夫をして進化し続けてきた歴史があります。江戸時代に藩営の牧場として開かれ、次第に宿の需要が高まりました。採氷事業とマスの養殖を経て、やがて冬はスキーとスケートのメッカへ。今は氷上ワカサギ釣りがメインとなり、JNTO(日本政府観光局)が選ぶ魅力的な体験に選出されるまでになりました。今年度から遊漁券を購入できるアプリを導入し、ネット旅行会社のサイトにも掲載。釣り愛好者だけでなく観光での利用者が年々増え、土日は各店のレンタルテントが足りなくなるほどです。

 大自然の織り成す奇跡の絶景と来訪者を迎える人々の笑顔、赤城山への愛は、今も変わらず引き継がれています。これからも柔軟に変化させ、進化することでそれを次世代につないでいかなくてはなりません。

 そして、何よりワクワクすることが好きで、いろいろな遊びを考えたという赤城山の先人の存在があります。スキー板を手作りしたり、洗濯張り板で水上スキーをまねしてみたり。そんな先人たちを見習い、実現するまでの苦労が吹き飛ぶくらいワクワクすることをし続け、魅力をこの先につないでいきたいと考えます。

 【略歴】県をPRするぐんまコンシェルジュを経て、前橋観光コンベンション協会で企画広報を担当。2018年度から現職。NPO法人まえばし農学舎理事も務める。

2022/2/16掲載