木調の内装

 建設業界の人材を育成する「利根沼田テクノアカデミー」(群馬県沼田市利根町日影南郷、桑原敏彦校長)は、CO2排出の抑制技術やエネルギー自立機能を備えた可動式の居住施設「モビリティハウス」を開発した。平時は宿泊施設、災害時には一時避難施設としての活用を想定。16日、同校で完成報告会を開き、関係者に施設を公開した。

 同施設の開発は、同校の職員や市内の建設事業者が「物づくりによる脱炭素への貢献」を掲げて企画し、建築物の脱炭素化を支援する環境省の事業に選ばれた。製作には同校卒業生も加わり、5棟が完成した。

 施設は木調の内装に、ベッドやシャワー、トイレを備え付けたコンテナハウス。太陽光パネルや蓄電池、省エネ性能の高い断熱設備、空気から水を生成する装置、下水を浄化する水循環設備、空気浄化設備、LPガスなどを備えている。販売価格は約2千万円。5棟は長野県のキャンプ場に貸し出す予定。

 同校は今後もモビリティハウスの製造を続け、製造工程を同校の授業に取り入れる。桑原校長は報告会で「集積した脱炭素技術を訓練生に指導したい」と、環境問題解決や建設業界の人材育成に向けた意気込みを語った。