モニターツアーでシンカリオンとの撮影を楽しむ参加者=13日((c)プロジェクト シンカリオン・JR―HECWK/超進化研究所Z・TX)

 新型コロナウイルス感染拡大で観光地の苦境が続く中、JR東日本高崎支社と群馬県安中市内で路線バスを運行するボルテックスアーク、磯部観光温泉旅館協同組合、市観光機構が連携し、アニメを活用した観光キャンペーンに乗り出した。安中榛名駅周辺と横川駅、磯部温泉を周遊するクイズラリーなどを3月末まで実施。今月12、13の両日にはモニターツアーも行った。既存の交通網と観光拠点を結び、ウィズコロナ時代の観光振興を進める考えだ。

 連携して取り組んでいるのは、アニメコンテンツツーリズム「安中シンカリオンキャンペーン」。同市松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むら周辺がテレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」の舞台となり、ファンの間で話題になっていることを踏まえて企画した。

 クイズラリーの実施に当たり、市内の観光名所など8カ所にアニメのキャラクターをデザインしたパネルを設置した。地域について学べるクイズが出題され、正解数に応じてオリジナルステッカーをプレゼントする。北陸新幹線や在来線、バスなどコロナ下で需要が落ち込んでいる公共交通機関の利用促進と、磯部温泉への宿泊といった相乗効果を狙う。

 モニターツアーには、県内の親子3組11人が参加した。クイズラリーのほか、アニメキャラクターとの写真撮影が楽しめるフォトスポット巡り、磯部せんべいの食べ比べなどを体験。キャンペーンの一環として、鉄道文化むらで13日に開かれたシンカリオンZ撮影会や、ミニ新幹線の体験乗車も楽しんだ。

 市観光機構が主催する廃線ウオークでも、アニメに登場する碓氷第三橋梁(きょうりょう)(通称・めがね橋)や国指定重要文化財の旧丸山変電所などを案内する子ども向けツアーを企画。アニメツーリズムを強化する考えだ。

 同組合の桜井太作組合長は「JRと市内の観光拠点の点と点をつなぐことが大切。今後も交通機関と連携した施策を考えていきたい」と話す。

 キャンペーンは、コロナ下で観光拠点を支援する観光庁の補助事業を活用。市医師会などの協力で作成したマニュアルに基づき、消毒や換気といった感染対策をしている。