▼新型コロナウイルスのワクチン接種券が自宅に届き、3回目の接種の予約をいつ取れるのか調べてみた。米モデルナ製ならすぐにでも打て、2週間待てば米ファイザー製も接種できると分かり、逡巡(しゅんじゅん)した

 ▼高熱で一昼夜動けなくなり、腕の痛みがしばらく引かなかった半年前を思い出す。3回目のモデルナは1、2回目の半分の接種量で副反応は軽いとの見方が示されているが、接種を終えた身近な人から話を聞いてみないとなかなか安心できない

 ▼3回目の接種が全国的に進んでいない。14日時点の接種率は全人口の9.4%。医療従事者や高齢者など昨年12月~1月の対象者では3割程度という。低迷する要因として、モデルナを3回目用に多く確保していることが指摘されている

 ▼異なるワクチンを打つ「交互接種」や、副反応への不安からモデルナを避ける動きがあるようだ。首相や担当大臣が「3回目はモデルナを打つ」と表明したが、判断材料にする人がどれだけいるのだろうか

 ▼副反応との関連が疑われる死亡事例が1400件を超える一方、国の救済認定が進んでいないことを伝える記事が先月本紙に掲載された。ワクチンに不安を感じている読者から好意的な意見が多数寄せられ、驚いた

 ▼政府が掲げる「1日100万回接種」の実現には、安全性や有効性だけでなくリスクを含めた情報の提供、開示が求められている。