研究成果を発表する参加者=上毛ホール

 世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」などをテーマにした研究プロジェクト「絹ラボ」の本年度の発表会が19日、前橋市の上毛新聞社上毛ホールで開かれた。集合形式での発表会は今回が初めてで、13組が同遺産を多角的に捉えた研究の成果を報告した。

 発表者は20分の指定時間内で報告。明治期における本県絹産業とキリスト教の関係についてや、高山社跡(藤岡市)にある樹木の歴史的背景など、多彩な研究成果が発表された。大学教授や4資産の研究機関代表ら6人の審査委員は「地域に向き合った研究」「今後の展開に期待できる」などと評価した。

 訪れたことのなかった4資産に共通する価値と魅力を考察し、観光振興策を提案した県立女子大文学部2年の斉藤きらりさん(20)は「(研究を通じて)遺産群の、歴史だけではない地域の魅力が分かった。再訪したい」と語った。

 絹ラボは、同遺産の構成資産がある4市町と県などでつくるシルクカントリー群馬プロジェクト実行委員会が2020年度に発足したプロジェクト。本年度は昨年7月の事前審査で研究費助成の採択者を決めた。14組が研究を進め、発表会には13組が参加した。

 研究成果を報告、共有する場として位置付けられた発表会は、4資産の保存推進団体でつくるシルクカントリーぐんま連絡協議会が主催。出席人数を制限するなどの新型コロナウイルス感染防止対策を取った。発表会の様子は25日付の上毛新聞で特集する。