埼玉-東京SG 前半20分、埼玉のガンターが反撃ののろしを上げるトライ=熊谷ラグビー場 (撮影 石田貞之)
埼玉-東京SG 後半、タックルを受けながらオフロードパスを繰り出す埼玉の山沢=熊谷ラグビー場

 ラグビーのNTTリーグワン1部第7節第1日は26日、埼玉県の熊谷ラグビー場などでA、B組の交流戦が行われ、太田市から熊谷市に拠点を移した埼玉パナソニックワイルドナイツが全勝の東京SGに34-17で逆転勝ちし、5連勝で5勝2敗(2試合不戦敗)とした。順位は4位のまま。東京SGは初黒星(6勝)で2位。 東京ベイはトヨタとの1敗同士の対決を41-20で制し、6勝目を挙げた。浦安はBL東京に22-21で競り勝ち、2勝5敗。BL東京は4敗目(3勝)。静岡は東葛を34-27で下し、ともに2勝5敗。神戸-大阪は新型コロナウイルスの影響で中止された。

埼玉パナソニックワイルドナイツ(22) 34   20―17   17 東京SG(28)
14―0

 

埼 玉222 20 103 14 34

   TGP前 TGP後 計

東京S 221 17 000 0  17

 【評】埼玉パナソニックワイルドナイツは序盤、東京SGの攻撃に手を焼いた。前半3分にSO松田のPGで先制したが、2トライを奪われるなどして一時14点を追う展開になった。防御を立て直し、同20分にラインアウトからフランカーのガンターがトライに成功。同38分にはモールを押し込むトライで逆転した。

 3点リードで始まった後半は主導権を握った。相手を無得点に封じながら、SO松田の3PGとライリーのトライで突き放した。

圧力 終盤まで衰えず パナ、全勝の東京SG破る

 昨季のトップリーグ決勝で最後の王者を争った埼玉パナソニックワイルドナイツと東京SG。リーグワンでの初対戦は、埼玉が対応力で差を見せ、全勝の相手を足止めした。注目の一戦は、埼玉のロビー・ディーンズ監督が「ワールドクラスの選手たちがハードワークしなければいけない試合だった」とうなるほど序盤から激しい攻防が繰り広げられた。

 堅守が自慢の埼玉は、攻撃的な相手に対してどっしり構えた。前半18分までに14点差を付けられようとも、ベンチから見ていたフッカー堀江翔太は「想定内」と振り返る。グラウンド内のチームメートに守備のポイントを伝えて修正。防御ラインが乱れて失点していたが、先発のフッカー坂手淳史主将も「相手より先に1歩動こう」と呼び掛け、リズムを取り戻した。

 両チームとも序盤は反則が目立った。埼玉は坂手主将が審判と的確なコミュニケーションを取って、徐々に基準を一致させた一方、東京SGのキャプテンは「力量不足で、コントロールできなかった」と苦戦。終盤まで衰えることのない埼玉の圧力にも追い詰められ、後半だけで3PGを許した。

 今節含め5試合中3試合が序盤にリードを許す展開からの逆転勝ち。フランカーのベン・ガンターは「得点されても、ナーバスにならずにプレーすることができた」と振り返る。野武士には劣勢を劣勢としない強さがある。