右折禁止の標識(写真左側)がある踏切周辺の道路。見方を誤ると処罰の対象にもなり得る=2月中旬
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 右折禁止の標識が立っているにもかかわらず、守らない車が目につく交差点が群馬県伊勢崎市国定町にあるとの疑問が届いた。現場で取材すると、周辺は交通量が多い通学路でもあり、住民から登校時の児童に危険がないか心配する声が聞かれた。一方、標識の位置が運転手の勘違いを誘発しやすいことも分かった。専門家は継続的な呼び掛けによる周知や、注意看板の設置などを対策に挙げている。

 問題の標識は県道国定藪塚線のJR両毛線国定駅近くの踏切にあり、午前7~9時は直進と左折以外の進行を禁止している。ただ、踏切を挟んだ手前と奥に横方向の道路が二つあり、どちらが対象なのか分かりにくい。

 周辺住民などによると、禁止なのは踏切奥の道路への右折だが、設置場所が踏切手前のため「手前の道路への右折が禁止」と勘違いしたとみられる車が、奥の道路に右折するケースが目立つ。奥の道路は伊勢崎あずま北小の児童の通学路でもあり、特に不安を募らせている。

 同校保護者の根岸佑佳さんと東国定下区育成会の若菜和代会長は「旗振りに協力する保護者の中にも間違えている人がいる。誤りやすい位置ではないか」と戸惑う。渋滞に拍車を掛けているとの指摘もあった。

 子どもたちの安全を守ろうと、保護者らは同校と伊勢崎署に相談。同校は1月、右折禁止を知らせるメール、用紙などを全家庭に配信・配布した。同署も危険箇所として不定期で巡回を行っている。

 標識の設置場所に問題はないのだろうか。国の「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」は、指定方向外進行禁止の設置を「交差点の手前における左側の路端」などと定めており、ルール上は問題ない。標識の見方を誤った場合、運転者に悪意はなくても処罰の対象になる。

 交通計画が専門の前橋工科大の森田哲夫教授は、こうした紛らわしい標識は各所にあるとし、「市民による地域への継続した呼び掛けが必要」と説明する。標識とは別に注意看板などを設置する地域もあるという。

 その上で警察、行政に改善を相談する場合のポイントとして「PTAなど地区の組織で検討し、過去に起きた危険なケースなどを書面にまとめること」などを挙げている。

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