「御朱印を手に取り、平和が訪れることを願ってほしい」と筆を走らせる梅林テチャナさん

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、群馬県と接する埼玉県上里町の菅原神社が、平和への願いをウクライナ語と英語で書いた御朱印を頒布している。ウクライナ西部出身で権禰宜(ごんねぎ)の梅林テチャナさん(39)が「ウクライナへの応援を込めた。平和を願い、毎日祈っている」と丁寧に筆を走らせている。

 テチャナさんはキエフ国立大で日本語を専攻。その際に日本語講師を務めていた正樹さん(49)と出会い、2009年に結婚。その後、正樹さんが同神社の禰宜(ねぎ)になった縁で自身も20年に神職の資格を取得し、ウクライナ語を使った御朱印を始めた。正樹さんの実家がある玉村町で5年ほど暮らしたこともある。

 今回の御朱印はロシアが侵攻した24日、「何かできないか」とSNS投稿用につくった。ウクライナ語で「ウクライナに栄光あれ」、英語で「ウクライナとともに」と書かれたメッセージなどが話題になり、参拝者にも頒布するようになった。

 御朱印がメディアで報じられ、群馬県を含む各地から参拝者が訪れている。前橋市の祖母宅に滞在中の大学生、小倉琉星さん(19)=沖縄県豊見城市=は「小さなころから戦争について学んできただけに心が痛む。これ以上悲惨なことが起こらないことを願っている」と御朱印を受け取った。

 正樹さんは「ウクライナを心配して、多くの方が訪れてくれる。この反響を、支援の形にする方法を考えている」と話した。

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