2021年に県警に寄せられたドメスティックバイオレンス(DV)の相談は前年比56件減の826件で3年ぶりに減少した一方、摘発件数は401件で36件増えたことが、県警のまとめで分かった。ストーカー被害の相談は61件減の217件だったが、前年と同じ39件を摘発した。DVもストーカー被害も被害者の8割が女性だった。県警は被害者の保護に加え、積極的な事件化で加害者を物理的に隔離し、安全を確保する方針を取っている。

 人身安全対策課によると、DV相談への摘発以外の対応は、重複を含めて口頭指導が最多の682件、避難などの援助が404件、保護命令が15件。被害者を年代別に見ると、20代と30代が共に26%で最も多く、40代23%、50代13%と続いた。加害者も20~40代が中心だった。

 ストーカー相談に対する摘発以外の対応は、口頭指導が167件、110番緊急通報登録システムや引っ越しの立ち会いなどによる援助が176件、禁止命令が22件、文書警告が49件だった。被害者の年代は20代33%、30代22%、40代21%の順に多かった。関係性は元交際相手が48%、知人などが11%、元配偶者9%、同僚が8%などだった。

 復讐(ふくしゅう)や脅しのため、交際相手の裸の写真などを流出させるリベンジポルノの相談は10件で、うち2件を摘発した。

 昨年8月施行の改正ストーカー規制法で規制対象となった、位置情報を把握できる全地球測位システム(GPS)機器の悪用による摘発は全国で5件あり、うち1件が本県だった。相手の承諾なく知人女性の車に機器を設置して位置情報を取得したなどとして男を摘発し、禁止命令も出した。

 同課は「女性団体や他県警とも協力し、安全を守りたい」としている。