運転手がハンドルに触れないまま、自動で湖面を進む水陸両用バス

 水陸両用バスを使った無人運転技術の公開実証実験が14日、八ツ場ダム(群馬県長野原町)のダム湖「八ツ場あがつま湖」で行われ、自動運転での入出水や水上での障害物回避をこなし、航行に成功した。水陸両用バスの無人運航の実証は世界初という。

 町が保有し、湖面観光に活用される水陸両用バス「八ツ場にゃがてん号」に、車の自動運転技術を応用した運航システムを搭載した。約30分間の航行を3回実施。運転席の人がハンドルなどを操作することなく入水して進み、進行方向にボートを検知すると自動でかじを切り、針路変更した。陸に上がる際も自動で船からバスの運転に切り替え、スムーズに停車した。

 実験は、日本財団が展開する無人運航船プロジェクトに採択され、IT企業のITbookホールディングス(東京都)や埼玉工業大、町、ローカル5G通信のエイビット(東京都)、日本水陸両用車協会(同)の5社・団体でつくるコンソーシアム(共同事業体)が実施した。

 実験後に記者会見したITbookの担当者は「ダム建設で大変な苦労があった地。地方創生という意義はあった」と述べた。萩原睦男町長は「八ツ場ダムを問題からブランドへと変えていく。この事業で夢の第一歩を踏み出せた」とダム活用に意欲を見せた。

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